楽寂静
2009年 10月 08日
台風直撃に、またもやぺんぎんの家が今にも浸水しそうです。
不安で眠れずに
「道元・ 禅」の言葉(三笠書房)をパラパラ拾い読みをしていましたら、浸水への不安とは違う、以前私自身が若い時に、無意識にした行動の答えに今更気づかされました。
「楽寂静」・・たまには世の中の雑音を離れて、静かな所へ行って、自分が生きていることを、しみじみとあじわってみたらどうであろうか。静かな時間を楽しんでいると、自分がしゃくに障ったり、頭に血を上らせたりして悩み苦しんでいたことが、いつの間にか、サアッと消える。
自分に対する周囲の反撃が甚だしいために、重圧の苦しみで、ついに、身を滅ぼすることさえある。
と書かれています。
人間が究極になった時、一人になりたがる心理は、いつの間にかサァッと消えるはずの苦しみを、送る準備の為のもなのかな?と感じました。
人が癒しを求める場は自然の中に多くがありますね。
でも私は自然、特に花粉と虫と魚介が苦手です。
しかし大嫌いなのに、山とは縁がきれません。
それも道元はこう語っていらっしゃいます。
「山川大地日月星辰これ心なり」とは、大自然大宇宙を活動させているエネルギーがそのまま自分の心「生命」である、という意味である。と。
私がまだ若い時、本当に山の中の何もない所で半年間すごしていた事があります。
その意味が、ここにありました。
ひきこもり・不登校の心理もここに、少し共通する部分があるのかもしれませんね。
著者、境野勝悟 「道元・ 禅」の言葉 (三笠書房)より一部抜粋させて頂きました m(_ _)m